今回は、日本百名山のひとつ「四阿山(あずまやさん)」と、その隣に位置する「根子岳」を、菅平牧場を起点に周回するコースを歩いてきました。四阿山は「初心者向けの百名山」と言われることが多い山ですが、実際に歩いてみてどうだったのか、装備面の注意点も含めてレポートします。
山行データ
- 日程:2025年8月3日
- コース:菅平牧場 → 根子岳 → 四阿山 → 中四阿 → 小四阿 → 菅平牧場(周回)
- 距離:10.0km
- 累積標高:のぼり805m/くだり815m
- 行動時間:6時間56分
菅平牧場からスタート、気持ちいい牧場歩き
登山口・下山口はともに菅平牧場です。駐車場からしばらくは牧場の中を歩くようなアプローチで、朝から青空が広がり、非常に気持ちの良いスタートとなりました。牧柵越しに牛たちがのんびり過ごしている様子も見られ、山行というよりハイキング気分で歩き始められるのがこのコースの魅力のひとつです。


なお、このコース上にはトイレがありません。菅平牧場の登山口周辺で必ず済ませてから出発することをおすすめします。
根子岳への登り、ガレ場は要注意
牧場エリアを抜けると徐々に高度を上げていき、根子岳の山頂手前ではガレ場が現れます。岩がゴロゴロとした足場の悪い区間で、思った以上に歩きにくく感じました。特に下りで利用する場合はスリップに注意が必要なポイントです。

根子岳山頂に到着する頃には、序盤の青空から一転して稜線にガスがかかり始めました。この日は残念ながら山頂からの大展望は得られませんでしたが、ガスの合間から見える稜線の緑がかえって幻想的な雰囲気を作り出していました。
四阿山山頂と稜線からの眺め
根子岳から四阿山へは一度鞍部まで下ってから登り返す形になります。四阿山の山頂には祠が祀られており、百名山らしい風格を感じさせる佇まいでした。この日はガスの中での到着でしたが、山頂標識と祠だけでも十分に登頂の達成感を味わえました。
下山方向へ進む中四阿・小四阿の稜線では、一時的にガスが切れて麓の町並みや周囲の山並みを見渡せる瞬間もありました。天候が安定していればもっと展望を楽しめるコースだと思います。

藪漕ぎ区間と渡渉ポイント
今回のコースで特に印象に残ったのが、ところどころにある藪漕ぎ区間です。背の高い熊笹が生い茂り、足元がまったく見えない箇所もありました。虫や草でのケガ、ダニなどのリスクを考えると、長袖・長ズボンは必須と言っていいコースです。
また、下山口に近づく手前では小さな渡渉ポイントもありました。飛び石が設置されていましたが、雨天後は増水している可能性もあるため、水量には注意しておきたいところです。とはいっても水流は落ち着きます。

装備メモ:藪漕ぎコースにはアームカバーが効果的
普段の山行では長ズボン+半袖というスタイルが多いのですが、今回は藪漕ぎが多いという情報を事前に得ていたため、アームカバーを携行していきました。これが非常に役立ちました。
- 藪の中を歩く際、腕への草や枝の接触が気にならなくなった
- 暑い時間帯は外して半袖に戻すなど、途中で着脱して体温調整ができた
- 荷物としてもかさばらず、コース状況に応じて柔軟に対応できた
肌の露出を減らすほど藪漕ぎのストレスは減ります。フル装備の長袖シャツを着るほどではない気温でも、アームカバーのような着脱式アイテムを1枚持っておくと安心です。
この日の気象条件について
当日は気温自体はそれほど高くなかったものの、湿度が非常に高く、汗が蒸発しにくい蒸し暑さを感じました。稜線に出てもガスで風が抜けにくい状況だったため、想定以上に汗をかくことになりました。これは季節や天候による部分も大きいと思いますが、給水はこまめに行うことをおすすめします。

難易度の実感:初心者向けという評判どおりだった
四阿山は「初心者でも登りやすい百名山」と紹介されることが多い山ですが、実際に歩いてみても、その評判と大きなギャップは感じませんでした。根子岳前のガレ場や藪漕ぎ区間など注意すべきポイントはあるものの、危険な岩場やクサリ場のような箇所はなく、体力的にも標準的な日帰り登山の範囲に収まる印象です。
ただし、藪漕ぎによる足元の見えにくさや、渡渉ポイント、トイレがないことなど、初めて訪れる方が事前に知っておくと安心できる情報はいくつかあります。この記事がこれから四阿山・根子岳を歩く方の参考になれば幸いです。
まとめ
- 菅平牧場発着の周回コースで、序盤は気持ちの良い牧場歩きが楽しめる
- 根子岳前のガレ場は足元注意
- 中四阿〜小四阿にかけて藪漕ぎ区間が多く、長袖長ズボン・アームカバーが有効
- 渡渉ポイントあり、増水時は注意
- コース中にトイレなし、事前に済ませておくこと
- 難易度は評判どおり初心者向けの範囲で、体力的な無理は少ない

